実在の人物であるという説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 15:33 UTC 版)
潘金蓮には古くから実在説がある。中国の学者の盛巽昌によれば、以下の説があるという(『水滸伝補証本』による)。 宋の西門慶の妾の一人である。『水滸伝』に描かれている悪業は嘘であり、西門慶の正室呉氏の一族が潘金蓮の子孫をあてこするために作ったものである。 潘金蓮は元末明初に実在した人物であり、清河県の長官武大の妻であった。『水滸伝』の悪業とは反対に、善人であった。ところが、明末の群雄張士誠の部下に潘なにがしという武将が2人おり、潘が寝返ったために張士誠は朱元璋に敗れた。張士誠の参謀だった施耐庵が、それを恨んで同姓の潘金蓮を悪者に仕立て上げたのであるという説。 いずれも伝説の域を出ないが、後者の説はそもそも施耐庵が張士誠に仕えていたという史書そのものが真贋不明のものであるため、疑わしい。
※この「実在の人物であるという説」の解説は、「潘金蓮」の解説の一部です。
「実在の人物であるという説」を含む「潘金蓮」の記事については、「潘金蓮」の概要を参照ください。
- 実在の人物であるという説のページへのリンク