安龍福の発言の影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 13:52 UTC 版)
安龍福による松島を于山島だとする証言は、その後松島が于山島であり朝鮮領であるとの認識を朝鮮政府に定着させていると見られ、結果的に今日の竹島問題に影響を与えている面もある。 現在の韓国では彼の証言をそのままあてはめ、松島(現在の竹島・韓国名独島)が于山島であり、安龍福が日本の将軍より于山島を朝鮮領だとする書付をもらっていると主張している。そして于山島は于山国(鬱陵島のこと)の一部であり、于山国は朝鮮に服従したので独島(現在の竹島)は韓国領であるとしている。 松島が于山島であるかについては、1877年の太政官指令の曖昧さを考慮するとしても(竹島外一島を参照)、彼がそれまでの文献ないし地図を読み違えて于山島を子山島とした上、松島を子山島だとしている問題もある。彼の発言にはこの他にも食い違う点が多数あり、安龍福の「日本の将軍より鬱陵島と于山島は朝鮮領だとする書付をもらっている」という証言も虚言であると考えられる。松島が于山島だとは日本では考えられていない。
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