安楽寺の創建
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安楽寺の創建については不明であるが、江戸時代の貞享4年(1687年)には快貞により中興された。 江戸後期の『甲斐国志』によれば、安楽寺の本尊は観音菩薩像とされ、本尊として伝来する平安時代(10世紀)の観音菩薩立像がこれにあたると考えられている。 安楽寺の観音菩薩立蔵は木造・漆箔。サクラ材。像高は146.8センチメートル。笛吹市指定文化財。衣紋の一部に翻波式が見られる。一帯は古代の国衙推定地に近いため、古代の観音菩薩信仰の像として注目されている。現在は2005年(平成17年)に開館した山梨県立博物館に収蔵されている。 また、笛吹市一宮町竹原田の満願寺(現在は曹洞宗寺院)は国衙推定地・甲斐路に近い地理的条件が安楽寺と共通し、同様に平安時代(10世紀)作の十一面観音菩薩立像が伝来している。
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