宇宙物理学におけるポリトロープ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 10:05 UTC 版)
「ポリトロープ」の記事における「宇宙物理学におけるポリトロープ」の解説
宇宙物理学や流体力学において、ポリトロープとは、圧力と密度がある関係式(ポリトロピックな関係という)を満たし、力学平衡にある球対称な流体である。ポリトロープ流体、ポリトロープ球、ポリトロープガス球などとも呼ばれる。ポリトロープの内部構造は静水圧平衡やレーン=エムデン方程式を用いて記述される。 一般に、圧力P と密度ρの間に、 P = K ρ 1 + 1 n {\displaystyle P=K\rho ^{1+{\frac {1}{n}}}} の関係があるとき、この関係式をポリトロピックと呼ぶ。ここで、n はポリトロピック指数、K は比例定数である。この条件に従う気体は実際にレーン=エムデン方程式に対するポリトロピックな解として現れるが、この関係式は状態方程式と解釈される必要はない。むしろ、単純にρの変化に伴うP の変化についての仮定を表す関係式である。 ポリトロープ流体の状態方程式については、流体力学でよく知られる完全流体を用いれば一般的に十分である。
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