孟法師碑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/10 10:00 UTC 版)
建碑は貞観16年(642年)。碑文は岑文本の撰文で、碑は孟法師(542年 - 638年)が生涯住持した至徳観という女道士の寺院に建碑された。しかし、原石は北宋末の頃、東隣の国子監に移され、その後いつの間にか失われたという。そのため拓本は少なく、その中で唐拓孤本が、清の道光年間、江西の李宗瀚の収蔵であったが、今は日本の三井文庫蔵となっている。 碑文によると孟法師は江夏(湖北省)安陸の人で、俗名を孟静素という女道士である。隋の文帝(楊堅)に招かれ、公卿以下、帰依する者が多かったといわれる。遂良のこの書には欧陽詢、虞世南を合して新生面を開こうとする努力が見られ、のちの『雁塔聖教序』を生む母胎をなしている。
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