妻の薬物中毒死を映画に
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/01 14:11 UTC 版)
なお、最初の妻は女優の清水谷薫で、睡眠薬を服用して急死したといい、脚本家の白坂依志夫は「葬式に駆け付けると、誇大妄想癖が少しあった(劇作家の)寺山修司が、私(白坂)の横にいてささやいた。“須川の奴、モテ余して殺したんだよ。あの奥さんを”」と書いている(月刊誌シナリオ2008年6月号別冊)。 また、大衆文化評論家の指田文夫は、須川の映画『ブラック・コメディ ああ!馬鹿』(1969年)に狂言自殺や睡眠薬で眠った娘を抱えて彷徨い続けるシーンが登場する理由は、須川が「妻の呼吸がおかしいので病院に運び込む」体験したことをヒントにして、「変名“リチャード・スティガー”を使って原作を書いた」と分析。キネマ旬報の元編集長植草信和も、怪優小沢昭一の演じる「まさにブラックな不条理劇」で「ミステリアスで不気味なシーンが多い映画」の因果関係について言及している。
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