失行患者の示す誤り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/12 05:10 UTC 版)
神経心理学的な検査の場合は点数による評価が可能であるが、簡便な方法の場合はどのような誤りを示せば失行と評価するかといった問題がある。以下に代表的な失行をもつ方の誤りの例を示す。 形をなさない無意味な運動 指を拡げる、腕を振り回す、手探りで探しまわるといった無意味な運動が誘発される。 運動が大まかになったり下手になったりする これは軽度の麻痺や感覚障害、巧緻運動障害との区別が難しい。 ある意味のある行動の代わりに他の意味のある運動を行う 敬礼の代わりにバイバイを行ったり、鍵を歯ブラシのように使う。 一連の運動のうちその部分行為を間違えたり、省略したり、物品との関係を間違える マッチを点火せずにろうそくにこすりつける。ロウソクをマッチ箱にこすりつけるなど。 前の運動の保続、保続の構成要素が新しく現れた運動と融合することもある。 運動が中断したり、途方にくれる。
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