天蚕の飼育
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/13 14:33 UTC 版)
天蚕は家蚕のように桑の木を育てる手間はないが、繊細な虫であり人工飼育するには細かな配慮がなされる。飼育場所として日当たりと水はけの良い、乾燥気味の場所が適している。放飼期前にホルマリン液で飼育場所を消毒し、病害虫から天蚕を守る必要がある。天蚕の病気には、微粒子病・膿病・軟化病・硬化病などがあるが、とくに皮膚に黒い斑点の現れる微粒子病は経卵伝染する恐ろしい病気である。 天蚕の飼育には山飼いと桶飼いの二つの方法がある。山飼いは植栽した樹園を作って飼育するものであり、桶飼いは水を入れた容器に小枝を差して飼育する方法である。色が良く、繭層の厚いものが良い繭である。
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