天神神社 (瑞穂市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 天神神社 (瑞穂市)の意味・解説 

天神神社 (瑞穂市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/26 06:48 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
天神神社

参道
所在地 岐阜県瑞穂市居倉
位置 北緯35度25分20.8秒
東経136度38分37.4秒
主祭神 高皇産霊神・神皇産霊神
社格 旧郷社
創建 不明
本殿の様式 流造
例祭 3月11日
テンプレートを表示

天神神社(てんじんじんじゃ)は、岐阜県瑞穂市居倉にある神社である。旧社格郷社倭姫命が滞在した「伊久良河宮(いくらがわのみや)」の跡とされ、元伊勢の一つとなっている。

祭神

歴史

『倭姫命世記』によれば、垂仁天皇10年、倭姫命天照大神御霊代を祀る地を探し、淡海国坂田宮[注釈 1]より美濃国伊久良河の地にたどり着き、この地に4年滞在したと伝えるが、当神社はこの時伊久良河宮としてこの地に宮殿が造られたのが始まりと伝えられ、また本殿右にある御船代石(みふなしろいし)はその時に天照大神の神輿を安置した跡とも伝える。ちなみにその後、倭姫命は生津[注釈 2]から2艘の木船で川を下り、尾張国神戸(現一宮市)にたどり着き、中島宮に滞在することとなる(『世記』)[注釈 3]

社伝によれば、社殿建立以前は一帯が禁足地とされ、御船代石を憑代に祭祀が行われていたというが、御船代石の周囲からは神獣文鏡6面や硬玉製を始めとする30個余りの勾玉が出土しており、古代の祭祀遺跡であると見られている。

江戸時代には旗本青木氏の崇敬を受け、現在の本殿は元禄年間1688年 - 1704年)の造替である。明治以前は「伊久良河宮 天神宮」や「天津神神社」とも呼ばれていたが、明治6年(1873年)、「天神神社」に改称して郷社に列した。

境内社

御船代石周辺に2社が鎮座し、それぞれ伊勢神宮分霊と倭姫命を祀っている。

文化財

  • 天神神社本殿(市指定文化財)[1]
  • 伊久良河宮跡(市指定史跡)[2]
  • タブノキ(市指定文化財)[1]

所在地

  • 岐阜県瑞穂市居倉
    • 周囲の道路は狭く入り組んでいる。居倉公民館、念徳寺が目印。

交通アクセス

その他

西には、この地域で多く栽培されるの一種である富有の原木があり、「富有柿発祥の地の碑」の記念碑がある。

脚注

注釈

  1. ^ 滋賀県米原市宇賀野の坂田神明宮
  2. ^ 現在の瑞穂市生津の豊受神社。倭姫命は豪雨でこの地にしばらく滞在したという。現在は豊受神社を外宮、生津神明神社を内宮としている。
  3. ^ 現一宮市今伊勢町の酒見神社や佐千原の坂手神社等がその比定地とされている。

出典

  1. ^ a b 天神神社”. 岐阜県神社庁. 2013年4月23日閲覧。
  2. ^ 名所・史跡”. 瑞穂市 (2013年2月4日). 2013年4月23日閲覧。

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「天神神社 (瑞穂市)」の関連用語

天神神社 (瑞穂市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



天神神社 (瑞穂市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの天神神社 (瑞穂市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS