大顎類との対応関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 05:02 UTC 版)
詳細は「鋏角類#体節と付属肢の対応関係」および「節足動物#分類」を参照 20世紀の主流な見解では、節足動物の中で鋏角類は第1体節(中大脳性)の触角を退化し、その鋏角は第2体節由来(後大脳性)と考えられたため、その直後にある触肢は第3体節由来で、大顎類(多足類・甲殻類・六脚類)の大顎に相同と解釈されてきた。しかし90年代以降では、ホメオティック遺伝子発現・発生学・神経解剖学など多方面な証拠により、鋏角類は常に第1体節をもち、鋏角と触肢はそれぞれ第1体節と第2体節由来(中大脳性と後大脳性)だと判明したことに連れて、鋏角は大顎類の第1触角に、触肢は甲殻類の第2触角(多足類と六脚類の場合は該当付属肢が退化)に相同だと見直されるようになった。 体節 分類群 先節(前大脳) 1(中大脳) 2(後大脳) 3456大顎類 上唇 第1触角 第2触角/(退化) 大顎 第1小顎 第2小顎/下唇 脚 鋏角類 上唇 鋏角 触肢 脚 脚 脚 脚
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大顎類との対応関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 01:47 UTC 版)
詳細は「鋏角類#体節と付属肢の対応関係」を参照 古典的な見解では、鋏角類は触角(第1触角)とそれをもつ第1体節を二次的に退化したと考えられ、この説を踏まえて鋏角はその次の第2体節由来の付属肢(甲殻類の第2触角に相同)という説が主流であった。しかし21世紀以降では、数多くのホメオティック遺伝子発現・発生学・神経解剖学の証拠により、鋏角は第1体節由来で、同じ体節由来の大顎類(多足類、甲殻類、六脚類)の第1触角に相同な付属肢として広く認められるようになった。 分類群/体節先節123456大顎類 上唇 第1触角 第2触角/(退化) 大顎 第1小顎 第2小顎/下唇 脚 鋏角類 上唇 鋏角 触肢 脚 脚 脚 脚
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