大胆な戦略
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/29 22:30 UTC 版)
魯粛が孫権に初めて謁見した時、孫権は魯粛を大いに気に入り、他の客が帰った後も彼1人を呼び戻して、酒を酌み交わし天下を論じたという。魯粛は「漢を復興することなどは無理なことであり、曹操もそう簡単には取り除くことが出来ません。ですから将軍にとって最善の計は、江東地方をしっかりと割拠し、天下の変をじっくりと見守ることです」を提案した。 この戦略は「自ら帝王になれ」という非常に野心的で大胆過ぎる提案であった。孫権は「今は地方が手一杯。漢室をお救いできればと願うばかりで、そのような事は及びもつかないな」と答えるのみだった。 重臣の張昭は魯粛の不遜さを咎め、何度か非難した。しかし孫権が意に介さず、ますます魯粛を尊重し、厚く持て成したため、魯粛の母は以前の資産家であった頃と同様の生活が送れるようになった。
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