大倭東洋とは? わかりやすく解説

大倭東洋

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/25 04:50 UTC 版)

大倭 東洋(おおやまと とうよう、1971年1月21日 - 2015年6月24日[1])は、石川県輪島市出身で入間川部屋に所属した元大相撲力士。本名は白崎 東洋(しろさき とうよう)。身長179cm、体重142kg。最高位は東十両12枚目(1994年1月場所)。得意技は突き、押し。

来歴

金沢高校から日本大学を経て元関脇栃司入間川部屋に入門。1993年3月場所に同じ日大の大内とともに、幕下60枚目格付出で初土俵を踏んだ。幕下をわずか5場所で通過し1994年1月場所で新十両を果たす。師匠が部屋を興して最初の関取となった。しかし、5勝10敗と大きく負け越し1場所で幕下に陥落。更に、幕下落ちした場所の三番相撲(相手は琴龍)で腰を痛める。その後も腰痛は悪化し続け、出場と休場を繰り返し、ついに序二段180枚目まで落ちてしまう。これは十両経験者としては昭和以降、当時3位の最低記録である。序二段の下位でも負け越してしまうなど全く相撲が取れず、1996年11月場所限りで引退した。

上述の通り初土俵から新十両が早く、関取在位中に頭髪が大銀杏を結える長さに到達しておらず、幕下陥落後も十両力士との対戦が組まれなかったため、関取経験者ながら本場所の土俵で大銀杏を結うことなく引退した。また、大倭の四股名を名乗っていたのは唯一十両に在位した1994年1月場所及び翌3月場所のみで、その他の場所では本名の白崎を四股名としていた。

現役引退後は会社員となったが、後に帰郷し、晩年は人工透析を受けていた。2015年6月24日、石川県輪島市にて死去。44歳没[2]

主な成績

  • 通算成績:64勝59敗46休 勝率.520
  • 十両成績:5勝10敗 勝率.333
  • 現役在位:23場所
  • 十両在位:1場所

場所別成績

大倭 東洋
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
1993年
(平成5年)
x 幕下付出60枚目
6–1 
西幕下31枚目
5–2 
西幕下18枚目
6–1 
西幕下4枚目
5–2 
西幕下筆頭
5–2 
1994年
(平成6年)
東十両12枚目
5–10 
東幕下6枚目
0–3–4 
西幕下41枚目
休場
0–0–7
西幕下41枚目
4–3 
東幕下32枚目
5–2 
西幕下21枚目
3–4 
1995年
(平成7年)
西幕下31枚目
休場
0–0–7
東三段目11枚目
1–6 
東三段目44枚目
4–3 
東三段目28枚目
4–3 
東三段目17枚目
2–5 
東三段目42枚目
休場
0–0–7
1996年
(平成8年)
西序二段2枚目
休場
0–0–7
西序二段72枚目
休場
0–0–7
東序二段143枚目
2–5 
東序二段180枚目
4–3 
西序二段149枚目
3–4 
西序二段174枚目
引退
0–0–7
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴

  • 白崎 東洋(しらさき とうよう)1993年3月場所 - 11月場所
  • 大倭 東洋(おおやまと -)1994年1月場所 - 3月場所
  • 白崎 東洋(しらさき -)1994年5月場所 - 1996年11月場所

関連項目

脚注

  1. ^ 北國新聞』2015年6月25日朝刊 28面 おくやみ欄
  2. ^ ベースボール・マガジン社刊 『相撲』 2015年8月号(名古屋場所総決算号) 127頁




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