大使館の開設
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 05:18 UTC 版)
2015年7月1日にアメリカとキューバは54年ぶりに国交を回復することで正式合意した。バラク・オバマとラウル・カストロが親書を交わし、大使館を相互に開設することで一致した。 7月20日にワシントンの「キューバの利益代表部(英語版)」とハバナの「アメリカの利益代表部(英語版)」が大使館に格上げされ、アメリカとキューバ両国は国交を回復した。ワシントンのキューバ大使館ではキューバ国旗の掲揚が行われ、キューバの外務大臣(英語版)ブルーノ・ロドリゲス・パリージャ(英語版)が出席した。ロドリゲスは同日にワシントン市内の国務省を訪れ、アメリカ合衆国国務長官ジョン・ケリーと会談した。ケリーは会談後の共同記者会見で「歴史的な日だ。しかし、完全な関係正常化への道は長く複雑かもしれない」と述べ、両国政府を隔てている課題がまだ多く残っている事実も指摘した。 ケリーは8月14日にアメリカの外交トップとしては70年ぶりにキューバを訪れ、ハバナのアメリカ大使館に星条旗を掲揚する式典に出席した。「我々はもはや敵でもライバルでもなく、隣人として手を差しのべあい、互いの幸福を祈る関係になった」と述べる一方で、キューバ政府に対し人権問題の改善に取り組むよう促した。
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