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大久保博 (政治家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/12 15:07 UTC 版)

大久保 博
おおくぼ ひろし
生年月日 (1949-10-11) 1949年10月11日
出生地 日本 千葉県市川市
没年月日 (2025-01-11) 2025年1月11日(75歳没)
出身校 千葉県立国府台高等学校
東京電機大学工学部中退
前職 いちかわケーブルネットワーク代表取締役
所属政党 無所属
親族 次男・大久保貴之(市川市議会議員)

第25-26代 市川市長
当選回数 2回
在任期間 2009年12月25日 - 2017年12月24日
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大久保 博(おおくぼ ひろし、1949年昭和24年)10月11日[1] - 2025年令和7年)1月11日[2])は、日本政治家実業家千葉県市川市長(2期)を務めた。

来歴

市川市生まれ。市川市立中山小学校、市川市立第四中学校千葉県立国府台高等学校卒業後、東京電機大学工学部に入学するが、中退。その後、生家が経営する川上産業株式会社に入社し、1983年より同社代表取締役。1989年8月、いちかわケーブルネットワーク株式会社(現J:COM 市川)を設立し、2007年まで同社代表取締役を務めた[3]

2009年千葉光行市長の引退を受け、千葉や民主党5区総支部の支援を受けて市川市長選挙無所属で出馬した。民主党は、村越祐民が代表を務める5区総支部が大久保を支持したのに対し、生方幸夫が代表の6区総支部は民主党所属の市川市議会議員だった高橋亮平を支持し、みんなの党市民ネットワーク市川も高橋を支援した。民主党に所属する千葉県議会議員の小泉文人は自民党の薗浦健太郎渡辺博道(いずれも当時は非議員)の支持を受け、民主系の新人3候補による三つ巴の争いが繰り広げられたが、子育て世代の支援等を掲げた大久保が僅差で小泉、高橋を振り切り、初当選した。投票率は29.96%[4]

市長就任後、千葉前市長の時代から続く大型公共事業の推進を優先し、市川市長選における公約の達成度の低さを自ら認めている[5]

2013年6月17日、再選出馬を表明[6]11月24日投開票の市長選挙では、自民・民主・維新公明生活社民6党の推薦を受け[7]日本共産党が推薦する市川浦安労連副議長の田中長義を破り、再選。投票率は21.71%[8]

2017年8月には意向を表明していたが[9]、大久保は2期での引退を決め、同年11月の市長選挙には出馬しなかった。この選挙は上述の村越祐民や高橋亮平など新人5候補の争いとなったが、全員が法定得票数を満たさなかったため、再選挙の実施が決まった[10]

大久保は2017年12月24日をもって任期を満了し退任したが、後任の市長は当面不在の上に再選挙の日程もすぐには決まらない状況であり、市長不在の長期化も懸念されるため、これに備えて副市長に、在職中の佐藤尚美(大久保退任後の職務代理者)に加えてもう1名(市の危機管理監を務めていた笠原智)を任命するなどの人事を、退任に先立って行った[11]。再選挙は2018年4月22日に行われ、村越が当選した[12]

2025年1月11日直腸がんのため死去。75歳没[2]

脚注

  1. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、118頁。
  2. ^ a b “大久保博さん死去 千葉県市川市の元市長 ”. 東京新聞. (2025年1月12日). https://www.tokyo-np.co.jp/article/378869 2025年1月12日閲覧。 
  3. ^ 大久保博市長のプロフィール”. 市川市 (2016年9月1日). 2017年9月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月28日閲覧。
  4. ^ “大久保氏が初当選 投票率29.96% 市川市長選”. 千葉日報. (2009年11月30日). https://www.chibanippo.co.jp/senkyo/2009/c/ichikawa/1679 2021年9月28日閲覧。 
  5. ^ 山縣章子 (2013年11月19日). “選挙:市川市長選 立候補者の横顔/千葉”. 毎日新聞. オリジナルの2014年2月1日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140201152438/http://senkyo.mainichi.jp/news/20131119ddlk12010172000c.html 2014年1月18日閲覧。 
  6. ^ “大久保氏が出馬表明「やり掛け事業自らの手で」市川市長選”. 千葉日報. (2013年6月18日). https://www.chibanippo.co.jp/senkyo/2013/c/ichikawa/142610 2021年9月28日閲覧。 
  7. ^ “現新2氏最後の追い込み 市川市長選あす投開票 市議補選も 午後11時当落判明”. 千葉日報. (2013年11月23日). https://www.chibanippo.co.jp/senkyo/2013/c/ichikawa/167384 2021年9月28日閲覧。 
  8. ^ “市川市長に大久保氏再選”. 日本経済新聞. (2013年11月25日). https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS24026_U3A121C1PE8000/ 2015年12月19日閲覧。 
  9. ^ 保母哲 (2017年8月30日). “大久保・市川市長 3選不出馬を表明:千葉”. 東京新聞. オリジナルの2017年10月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20171023231022/http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201708/CK2017083002000182.html 2017年12月24日閲覧。 
  10. ^ “市川市長選は再選挙 5新人、法定得票達せず”. 東京新聞. (2017年11月27日). オリジナルの2018年8月26日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180826080740/http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201711/CK2017112702000140.html 2017年11月28日閲覧。 
  11. ^ “市川市、副市長2人体制へ 再選挙で市長不在見越し”. 千葉日報. (2017年12月5日). https://www.chibanippo.co.jp/news/politics/458724 2021年9月28日閲覧。 
  12. ^ 保母哲 (2018年4月23日). “市川市長選再選挙 村越さん初当選 保守分裂 有利に”. 東京新聞. オリジナルの2018年6月23日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180623061822/http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201804/CK2018042302000140.html 2021年9月28日閲覧。 
公職
先代
千葉光行
千葉県市川市長
第25・26代:2009年 - 2017年
次代
村越祐民



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