夏侯恩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/03 20:31 UTC 版)
| 夏侯恩 | |
|---|---|
| 三国志演義の架空人物 | |
| 簡体字 | 夏侯恩 |
| 拼音 | Xiàhóu Ēn |
| 登場作品 | 三国志演義 |
| 主君 | 曹操 |
| 詳細情報 | |
| 家族 | 兄:夏侯惇 (三国志(吉川英治)) |
夏侯 恩(かこう おん、拼音: Xiàhóu Ēn)は、中国の通俗歴史小説『三国志演義』に登場する、曹操配下の架空の武将。
事績
『三国志演義』第41回に曹操麾下として登場。
曹操の寵愛を受け、曹操の対の宝剣(倚天の剣と青釭の剣)の一本・青釭の剣を預かる。「長坂坡の戦い」での劉備軍追撃の際、遭遇した趙雲によって刺殺され、青釭の剣を奪われた[1][2]。
関連作品
- 『三国志(吉川英治)』
吉川英治の小説。「夏侯惇の弟」としているが[3]、『演義』及び吉川が直接の種本にしたとされる湖南文山の『通俗三国志』では「曹操の随身」とするのみであり[4][5]、夏侯惇の弟というのは吉川が追加した人物設定と思われる。 - 『天地を喰らうII 赤壁の戦い』
本宮ひろ志の同名漫画原作のカプコンのベルトスクロールアクションゲーム。「長坂橋」ステージに登場し、倒すと青釭の剣を落とす。 - 『真・三国志 蜀への道』 (原題:趙子龍)中国、2020年。
演:ナン・スーカイ(南思愷)。
趙雲主題の映画作品。精鋭部隊「白馬義従」として戦いに明け暮れたのち、故郷で隠遁生活を送っていた趙雲は、夏侯恩ら曹操軍に襲撃され、村が焼き払われたことをきっかけに劉備軍へ復帰。その後、長坂坡で夏侯恩と再戦する。今作のラスボス的存在[6]。
脚注
- ^
『三國演義』第四十一回 劉玄德攜民渡江 趙子龍單騎救主 (中国語), 三國演義/第041回, ウィキソースより閲覧。 - ^ 小林 2014, pp. 209–210.
- ^ 吉川英治 (2013年7月11日). “三国志〈07赤壁の巻〉(宝剣 一)”. 青空文庫. 2025年11月3日閲覧。
- ^ 湖南文山 (2011年). “通俗三國志(巻第17)「長坂坡趙雲救幼主」”. 京都大学貴重資料デジタルアーカイブ. 京都大学. 2025年11月3日閲覧。
- ^ 湖南文山(著)、有朋堂書店(出版)1922年. “通俗三国志(中)「巻之十七:長坂坡趙雲救幼主 五五」”. 国立国会図書館デジタルコレクション. 国立国会図書館. doi:10.11501/970182. 2025年11月3日閲覧。
- ^ “真・三国志 蜀への道”. Apple TV+. 2025年11月2日閲覧。
参考文献
- 羅貫中『三国志演義』
- 小林瑞恵(後藤裕也、高橋康浩、中川諭)「関羽・趙雲 崇拝・愛される武将」『武将で読む三国志演義読本』勉誠出版、2014年、147-261頁。ISBN 9784585290780。
関連項目
外部リンク
夏侯恩
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