変形ダブルガウス型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 02:56 UTC 版)
とは言え、非対称の逆望遠型とは異なり、対称配置のダブルガウス型で一眼レフカメラのためのバックフォーカスを確保するのはそう容易でもなく、各社の一眼レフカメラが出揃った初めの頃のF1.xクラスの高速標準レンズは、焦点距離を55mmから60mm程度とするなどして回避していた。その後、(1)最後端の凸レンズを2枚に分ける (2)前側の第2群を貼合せではなく分離する、といった手法により、一眼レフ用50mmF1.4の高速標準レンズが作られるようになっていった。この2点は一眼レフ用標準大口径レンズの定番の処方として定着している。その他色々な変形があるが、そういった変形型を「変形ダブルガウス」と呼ぶこともある。さらに焦点距離を短くした例としては、第2群を分離してさらに2枚目を凹・3枚目を凸とした、ヘキサノン40mmF1.8がある。 レンジファインダーカメラのダブルガウス型レンズも、バックフォーカスの制限は緩いものの50mmでF1.Xの高速レンズは変形ダブルガウス型としたものが多い。ライツのズミクロン50mmF2の場合、初期型は変形が大きいタイプだったが、1970年代のモデルでは標準的なダブルガウス型である。
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