声点とは? わかりやすく解説

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しょう‐てん〔シヤウ‐〕【声点】

読み方:しょうてん

漢字四声を表すために、漢字四隅、またはその中間につけられる点。中国始まり日本でも用いられる漢字四隅のうち、左下平声左上上声右上去声右下入声を示す。のち、アクセントを示すために仮名にもつけられるようになった声符(しょうふ)。


声点

読み方:ショウテン(shouten)

漢字四隅朱筆小さ点を打って声調示した記号


声点

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/26 08:55 UTC 版)

声点(しょうてん、歴史的仮名遣シャゥテム)とは、東アジアにおいて、声調やアクセントを示すために文字の四隅ないしその中間につけられた点。

日本での声点

中国で使われていた声点は、日本に伝わり、仮名にさしてアクセントを示すようになった。このとき、濁音を示すために二つさされたため、これが濁点の起源となった[1]

日本語にさされた声点
種類 声点 アクセント(院政期)
四声/六声 左下 平声:低(L)
四声/六声 左上 上声:高(H)
四声/六声 右上 去声:昇(R)
四声/六声 右下 入声:子音終わり[2]
六声 左横中央やや下より 平声軽(かる):降(F)
六声 右横中央やや下より 入声軽(かる):高(H)

経典などでは、漢字音の声調や声母などを示すために僧によって声点がさされた[3][4]

朝鮮での声点

ハングル創成時には、声点によって中期朝鮮語のアクセントを示していた。

漢字音註における声点

左側にさされた声点は、中国語での四声を表していた[1]

左側の声点
声点 四声
無点 平声
一点 去声/入声
二点 上声

右側にさされた声点は、中期朝鮮語のアクセントを示していた。

右側の声点
声点 アクセント
無点 低(L)
一点 高(H)
二点 昇(R)

脚注

  1. ^ 声点(しょうてん)とは”. コトバンク. 2019年10月9日閲覧。
  2. ^ 佐々木勇「鎌倉時代における舌内入声音の諸相」『鎌倉時代語研究』第23巻、武蔵野書院、2000年10月31日、492-511頁。 
  3. ^ 加藤大鶴「字音下降拍はどのように実現したと考えるか―金田一春彦『日本四声古義』での音調推定をめぐって―」『論集』第13巻、アクセント史資料研究会、2018年2月25日、97-122頁。 
  4. ^ 沼本克明漢音の声母識別声点資料について : 梵語音から漢字音へ」『鎌倉時代語研究』第23巻、鎌倉時代語研究会、2000年、250-265頁。 

参考文献

関連項目


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