増二度を用いた旋法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/26 09:19 UTC 版)
ここでは、一般的に増二度音程として用いられている例を挙げる。 西洋音楽の和声的短音階の第6音と第7音の関係は増二度音程である。 主に中東方面に起源を持つ旋法には、増二度音程が用いられるものがある。 ロマ演奏家が好んで用い、これをハンガリー音階と呼ぶことがある。これは「ハンガリー風」と呼称される作品の幾つかにも現れている(シューベルト、ブラームス、カールマン、コダーイなど)。 ルーマニア(含ルーマニア地域のハンガリー人、セーケイ、モルドヴァ)、あるいはチャーンゴーの音楽によく見られる。これはルーマニア音楽においてはロマ演奏家が大きな役割を担っている事からの影響と思われる。 セルビア・ボスニア・マケドニア共和国と南下すると、トルコ音楽の影響からか、一般的な音楽に頻繁に取り入れられている。 コロをモチーフとした、ドヴォルザーク作曲のスラヴ舞曲の中の一曲や、ブルガリアの国歌にも増二度と見られる手法が用いられている。 また洋の東西やジャンルを問わず中東の雰囲気やエキゾチックな雰囲気を演出する際に多く用いられ、ジャズ、特にピアノのコンピングでは効果的に用いられる事が多い。
※この「増二度を用いた旋法」の解説は、「増二度」の解説の一部です。
「増二度を用いた旋法」を含む「増二度」の記事については、「増二度」の概要を参照ください。
- 増二度を用いた旋法のページへのリンク