増三和音とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > > 音楽 > 三和音 > 増三和音の意味・解説 

増三和音

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/20 05:58 UTC 版)


{
\override Score.TimeSignature #'stencil = ##f
\relative c' {
   \clef treble 
   \time 4/4
   \key c \major
   <c e gis>1
   }
}
増三和音の一例(Cを根音とした増三和音)
鍵盤に見るCを根音とした増三和音

増三和音(ぞうさんわおん、: augmented triad)は、根音(基礎となる音[1])、根音から長三度(4半音)上の音、根音から増五度(8半音)上の音の3音で構成される三和音である。

概要

各言語での呼称

  • 英語: augmented triad (オーグメンテッド・トライアド)
    • 日本語ではオーギュメントと言われることも多いが、オーグメントのほうが実際の発音に近い。 また、稀に見るaugumentという表記は誤りである。
  • ドイツ語: übermäßiger Dreiklang( ユーバーメースィガー・ドライクラング)

構成音

増三和音はオクターヴを長三度(+4半音づつ)で3等分した形となる
  • 根音
  • 長三度(M3)
  • 増五度(aug5)

以上の3音から構成される三和音である。長三和音の5番目の音を半音あげて増5度としたため、不協和音扱いとなる。第五音と、根音の1オクターヴ上の音との間は減四度であるが、これは12平均律においては異名同音程である長三度に等しい。その結果、増三和音は1オクターヴ(=12半音)を3つの長三度(=4半音)で等分した形となる。

主な用法

一般的な用法としては、ハ長調の時(増三和音はC+で表す)、
C→C+→F
などの和音進行で用いる。

同じ和音が続いて和音進行に面白みが感じられない場合、クリシェとして次のように用いられる。たとえばハ長調において主和音 C が連続する場合、次のようなクリシェが用いられることがある。

ハ長調
C→C+→C6omit 5th→C+→C

ジャズでは、ドミナントコードとして7thなど、四和音以上が使われる。

The BeatlesAll My Lovingのサビの部分で

C#m→C+→E

のコード進行で、EとG#の音を変えずにC#→C→Bの遷移を用いることにより、間に不安定な増三和音をはさんで並行調のマイナーからメジャーに解決している。

脚注


増三和音(オーグメンテッド・トライアド)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/02 18:25 UTC 版)

和音」の記事における「増三和音(オーグメンテッド・トライアド)」の解説

根音根音から長三度上の音・増五度上のからなる和音

※この「増三和音(オーグメンテッド・トライアド)」の解説は、「和音」の解説の一部です。
「増三和音(オーグメンテッド・トライアド)」を含む「和音」の記事については、「和音」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「増三和音」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



増三和音と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「増三和音」の関連用語

増三和音のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



増三和音のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの増三和音 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの和音 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS