基準範囲を算出した健常人集団に属さない個体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:17 UTC 版)
「基準値」の記事における「基準範囲を算出した健常人集団に属さない個体」の解説
小児 小児の検査値は、年齢により成人と大きく異なることがしばしばある。検査室から提供される基準範囲は、通常、成人の健常者集団を対象に得られたものであり、そのまま小児に適用できないことがしばしばあり、入手可能な場合は小児の年齢別の基準範囲を参照する。例をあげれば、小児期のアルカリフォスファターゼは成人の3倍前後の高値となる。 高齢者 高齢者の検査値も非高齢成人で得られた基準範囲から外れる場合がある。例をあげれば、貧血の臨床判断値として血色素が、高齢者以外では男性13 g/dL以下、女性12 g/dL以下とされているが、65歳以上では男女とも11 g/dL以下を貧血と判断することが勧められている。 妊婦 妊娠中は多くの検査項目の値が変動する。例をあげれば、アルカリフォスファターゼや腫瘍マーカーのα-フェトプロテインは、妊娠中に大きな増加が見られる。
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