基本文法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/27 00:07 UTC 版)
スロットアクセスの構文は Smalltalk に似ている。3種類のメッセージを利用可能である: 単項 receiver slot_name 二項 receiver + argument キーワード receiver keyword: arg1 With: arg2 どのメッセージも値を返すので、receiver や argument もメッセージ形式をとることが可能である。メッセージの後ろにピリオドをつけると、リターン値を捨てることを意味する。例えば、 'Hello, World!' print. これは Self によるHello worldプログラムである。'(シングルクォート)はリテラル文字列オブジェクトを意味する。その他のリテラル(即値)として、数、ブロック、汎用オブジェクトがある。 グループ化は括弧を使って明示される。明示的なグループ化をしない場合、優先順位は単項メッセージが最も高く、次に二項メッセージ(左から右にグループ化)、キーワードメッセージは最も優先順位が低い。代入にキーワードを使うとき、式にもキーワードが含まれている場合に追加の括弧が必要となる。それによって最初のキーワードメッセージセレクタを小文字から開始したり、次の部分を大文字で開始したりといった必要がなくなる。 valid: base bottom between: ligature bottom + height And: base top / scale factor. この一文は曖昧さがなく、次のものと同じに解釈される: valid: ((base bottom) between: ((ligature bottom) + height) And: ((base top) / (scale factor))). Smalltalk-80 では、同じ式が次のように記述される: valid := self base bottom between: self ligature bottom + self height and: self base top / self scale factor.
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