埋蔵文化財包蔵地の「鎌倉城」
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「鎌倉城」の記事における「埋蔵文化財包蔵地の「鎌倉城」」の解説
現在の行政上の埋蔵文化財包蔵地(遺跡)としても「鎌倉城」は存在し、鎌倉市が策定する遺跡一覧表では「鎌倉市No.87 鎌倉城」と付番されているが、特定の住所は記載されていない。また、市の遺跡地図では市街中心部(鎌倉地域一帯)はほぼ全域が埋蔵文化財包蔵地化しているが、No.87(鎌倉城)は丘陵周辺など市内の広範囲に設定され、他の固有の遺跡番号・遺跡名が与えられた遺跡同士の間を埋めるように分布しており、山海に囲まれた都市全域を城と見なす赤星直忠以来の理解に近い分布図となっている。 鎌倉市御成町に位置する「鎌倉城」(御成町39番36地点)の発掘調査では、古くから「無量寺」という寺院があった地と伝えられており、2005年(平成17年)-2006年(平成18年)の発掘調査では、方丈と見られる礎石建物跡や庫裏と見られる掘立柱建物跡が検出され、寺院であることが確認された。このほかも数ヵ所で「鎌倉城」の名で発掘調査された地点があるが、発掘結果は墓(やぐら)や用途不明の平場などで、「鎌倉城」の名を冠しつつ城郭遺構が検出されていない地点が多い。
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