国鉄テキ1形貨車 (初代)とは? わかりやすく解説

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国鉄テキ1形貨車 (初代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/03 03:27 UTC 版)

国鉄テキ1形貨車 (初代)
基本情報
車種 鉄製有蓋車
運用者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者 鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
種車 オテワ1450形
改造年 1928年(昭和3年)*
改造数 5両
消滅 1955年(昭和30年)
常備駅 美濃赤坂駅大垣駅、他
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 10,137 mm
全幅 2,642 mm
全高 3,423 mm
荷重 25 t
実容積 46.8 m3
自重 12.2 t - 14.1 t
換算両数 積車 3.0
換算両数 空車 1.2
台車 TR15
台車中心間距離 6,706 mm
最高速度 65 km/h
備考 *車両称号規程改正年
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国鉄テキ1形貨車(こくてつテキ1がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した鉄製有蓋車である。

概要

本形式は、1910年(明治43年)に汽車製造で5両が製造された25t 積二軸ボギー鉄製有蓋車である。製造当時の形式番号はホテワ1形(ホテワ1 - ホテワ5)と称したが、1911年(明治44年)の鉄道院車両称号規程の制定によりオテワ1450形(オテワ1450 - ホテワ1454)に改番、さらに1928年(昭和3年)の車両称号規程改正によりテキ1形(初代。テキ1 - テキ5)となった。

同時期に試作されたボギー無蓋車ムボ1001形(後のトキ1形)とともに、当時としては異例の超大型貨車であったが、いずれも量産に至らなかった。

車体は全鋼製で、片側2か所に鋼製の引戸が設けられている。台枠は床下にトラスロッドの付いた平台枠である。台車は枕ばねコイルばねとしたアーチバー台車のTR15で、最高運転速度は65km/h車軸は10t 短軸である。荷室の寸法は、長さ9,335mm、幅2,426mm、高さ2,349mm、容積46.8m3である。車体の長さは9,728mm、全長は10,137mm、全幅は2,642mm、全高は3,423mm、台車中心間距離は6,706mm、自重は12.2t - 14.1t である。

本形式は、大垣駅および垂井駅に常備され、特定ユーザー向けに工業用生石灰の輸送に使用されたと推定されている。太平洋戦争後まで在籍し、1955年(昭和30年)3月1日に最後の1両(テキ1)が廃車となり形式消滅した。

参考文献

  • 貨車技術発達史編纂委員会 編「日本の貨車―技術発達史―」2008年、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊
  • 鉄道省工作局「車輛形式圖 貨車 上巻」1929年(鉄道史資料保存会 1975年復刻)





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