国債本位制の効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/23 14:01 UTC 版)
国債発行によって政府支出の財源が十分に確保できるだけでなく、国内総生産(GDP)の額と国債発行額がバランスしている限り中央銀行は政府に対して国債の元金についても金利についても支払いを求めないので、政府が増税や緊縮財政に陥る危険がなくなり健全な経済成長が可能となる。政府は中央銀行が発行する貨幣(当座預金、中央銀行券)の信任の維持と国内総生産(GDP)の成長のためには、国債を安定的に中央銀行に供給して、中央銀行が保有する国債の額を安定的に増加させるとともに財政支出を拡大する事が必要となる。政府がこの仕組みを理解しないまま、中央銀行が保有する国債の元金および金利を返済するために税収をあてるならば、それは民間経済から貨幣を吸い取っては貨幣を消滅させることになるので、その国の経済は必然的にデフレに向かうことになる。
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