回転火花送信機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/13 16:34 UTC 版)
円盤の周囲に電極を配置(回転電極)し、その円盤の外側には固定電極を置く。そして電動機で円盤を回転させ、回転電極と固定電極がちょうど対向する位置に来たときに火花放電を起こすもの。普通火花送信機には電弧の発生や電極の加熱という欠点があったが、本方式では火花放電後、ただちに回転電極が固定電極から離れていくため、火花間隙に電弧が生じることを防ぎ、さらに回転で起きる風により電極を冷やす効果もある。 特に交流電源の最大値に対応する周期に、(電動機の回転速度を合わせて)放電タイミングを同期させたものを『同期回転火花間隙』という。これで放電させると、放電の起きていない期間中、火花間隙は開放状態にあるので、変圧器の一次側は無負荷状態になり、二次側(空中線回路)の自由振動により空中線に単一周波数の減衰振動が起きて、瞬滅火花間隙と同じ作用が得られる。その結果として、単一周波数に近い清らかな電波が送信される。
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