四季 (ミュシャの絵画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/01 10:04 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動 英語: The Four Seasons フランス語: Les Saisons |
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作者 | アルフォンス・ミュシャ |
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製作年 | 1896年 |
種類 | リトグラフ |
寸法 | 103 cm × 54 cm (41 in × 21 in) |
所蔵 | 堺市 |
『四季』(しき、英: The Four Seasons[1], 仏: Les Saisons[2])は、チェコの画家アルフォンス・ミュシャが1896年に描いた一連の絵画の総称。ミュシャが初めて手がけた装飾パネル画である[3][4]。堺市が所蔵している[5]。
『春』『夏』『秋』『冬』を1枚ずつの装飾パネルに仕上げ、4枚1セットで販売に出された。それぞれのパネルには女性が1人ずつ描かれており、それぞれの季節の風景の中で、各人各様のスタイルで過ごしている[6]。
『冬』に描かれた女性は、ゆったりした衣服で身を包んでおり、寒さに凍える小鳥に温かい息を吹きかけている。『夏』に描かれた女性は、池の水際に座っており、足を水につけて涼をとっている[6]。
どの作品も、女性と草木が描かれているが、髪の色については、『春』は金色、『夏』は褐色といった具合に描き分けられており、それぞれの季節の花を頭につけて飾りとするなど、細かい部分にも注意を払ったこの連作は、多大な評判を呼んだ[6]。
後に、同一の図柄で何種類かの異なるバージョンが製作されただけでなく、1897年と1900年には、異なる図柄による『四季』の連作が描かれている[6][7]。
本作において季節感を表すものとしては、『夏』は赤色のケシの花と、むき出しの足をひたしている冷たい水であり、『冬』は木に降り積もった雪である。『秋』は女性が摘み取ろうとしているブドウである。『春』では春らしい花に囲まれて、竪琴に留まった数羽の小鳥がさえずっている[8]。
この連作では、4つの季節が、ミュシャらしくすべて若い女性に擬人化されている[7]。このシリーズ作品は、1枚ずつバラバラの状態に分けて、四季のそれぞれのカレンダーに使われたり、商品宣伝用のポスターに用いられたりすることもあった[8]。
脚注
- ^ “BIOGRAPHY”. プラハ・ミュシャ美術館. 2019年6月7日閲覧。
- ^ “カテゴリー 染織・服飾以外の工芸品”. 文化学園服飾博物館. 2019年6月7日閲覧。
- ^ “展示”. プラハ・ミュシャ美術館. 2019年6月7日閲覧。
- ^ “略年譜”. 堺アルフォンス・ミュシャ館. 2019年6月7日閲覧。
- ^ “あこがれ アルフォンス・ミュシャに魅せられた人々”. インターネットミュージアム. 2019年6月7日閲覧。
- ^ a b c d 『もっと知りたいミュシャ』 2007, p. 10.
- ^ a b “BROWSE WORKS”. ミュシャ財団. 2019年6月7日閲覧。
- ^ a b “The Message of Beauty 美の探求”. 日本テレビ. 2019年6月7日閲覧。
参考文献
- 千足伸行『もっと知りたいミュシャ 生涯と作品』東京美術、2007年。ISBN 978-4-8087-0832-0。
「四季 (ミュシャの絵画)」の例文・使い方・用例・文例
- 四季の移り変わり
- 四季の一巡
- 日本には四季がある
- 四季
- 日本には四季があります
- 四季おりおりの釣りが楽しめます
- 大きな窓から四季折々の景色が楽しめます
- 彼がひたすら四季折々の旬の素材に拘りました
- 庭に咲く四季折々の花が私の目を喜ばせてくれる。
- 会社四季報とは、投資家のための四半期ごとの企業情報誌である。
- 日本人は四季を大切にします。
- 私たちの国は、四季がはっきりしているので、季節感を大事にします。
- 四季によっていろいろな食材が手に入ります。
- 僕は四季の中では夏が一番好きだ。
- 日本人は四季を大切にします
- 日本には四季があります。
- 私は四季の中で夏が一番好きだ。
- 四季の変化は日本の農業に多大な貢献をしている。
- 四季の中で私が一番好きなのは秋だ。
- 四季のうちで春が一番好きだ。
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