四三酸化鉄とは? わかりやすく解説

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マグネタイト


四酸化三鉄

(四三酸化鉄 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/06 18:00 UTC 版)

四酸化三鉄
識別情報
CAS登録番号 1317-61-9 
PubChem 16211978
ChemSpider 17215625 
UNII XM0M87F357 
ChEBI
特性
化学式 Fe3O4
FeO.Fe2O3
モル質量 231.533 g/mol
外観 黒色粉末
密度 5.17 g/cm3
融点

1,597 °C (1,594 °Cに達すると分解される。)

沸点

2,623 °C

への溶解度 不明
屈折率 (nD) 2.42[1]
危険性
NFPA 704
0
0
1
OX
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

四酸化三鉄(しさんかさんてつ、: triiron tetraoxide)は組成式 Fe3O4 をもつ酸化鉄である。

四三酸化鉄(しさんさんかてつ)、酸化鉄(II,III)(さんかてつさんてつに、: iron(II,III) oxide)とも呼ばれる。Fe2+ イオンと Fe3+ イオンを含む為、時として FeO.Fe2O3 と表される。錯体混合物ではなく、一定の結晶構造を持つ純物質混合原子価化合物)である。

自然界では鉱物磁鉄鉱(マグネタイト)として見出される。鉄材の酸化で表面に形成された四酸化三鉄は黒錆と呼ばれ、この層・被膜は黒皮とも呼ばれる。実験室では黒色粉末の形状で提供されている。

四酸化三鉄は常磁性フェリ磁性を示す[2]。時として誤ってフェロ磁性と表される場合がある。また、製法により粒子のサイズや形状が異なるため、鉱石由来より合成によって製造された黒色顔料が非常に広く利用される[3]

製法

良質の Fe3O4 色素は、産業廃棄物やスクラップ鉄あるいは鉄塩を含む溶液(例えば、鋼鉄を酸洗い Pickling した際の副産物)から製造される。

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