哲学と不安とは? わかりやすく解説

哲学と不安

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 04:51 UTC 版)

「不安」の記事における「哲学と不安」の解説

主に実存哲学(独)及び実存主義(仏)において取り上げられることが多い。先駆的著作としてキルケゴール(Sølen Kierkegaard, 1813-1855)の著作不安の概念』があり、彼は著作中に不安について「反感共感であり、共感的反感である」とし、不安とは「恐れているものに心惹かれている」ことであると表現している。彼はキリスト教思想家であるため、不安は人間の罪とともに現れ、そしてその罪がまた新たな不安を引き起こすとし、最終的にキリスト教の神への信仰へと向かうその時人間心的状態であるという。彼は「不安の研究」を「人間の罪における心的状態の心理学的研究」であるとし、無垢であるはずの人間罪を犯すこと、そして罪を背負った人間が神の救済対すること、それら両者前者から後者へと移行する際の心的状態・中間段階が不安である。

※この「哲学と不安」の解説は、「不安」の解説の一部です。
「哲学と不安」を含む「不安」の記事については、「不安」の概要を参照ください。

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