同一クリエイターの複数名義展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 15:52 UTC 版)
「メディアミックス」の記事における「同一クリエイターの複数名義展開」の解説
1990年代には、作品の横方向展開に留まらず、クリエイターそのものがチャネルを分散させることも、メディアミックスを象徴する風潮であったが、これは現在にも時折見られることがある。 わかりやすい例ではアニメーターと漫画化担当者の間において、表現・画風は同一でありながらメディア毎に異なる名義を用いるケースがある。単一の人物が複数名義を駆使して複数の人物を演出するケース以外にも、単一スタジオでの分業制でメイン担当者の名義としたり、税金対策を目的に複数名義を駆使したりと、作品・クリエイター毎に事情は異なるが、メディアミックスという言葉が連想させる象徴的な創作スタイルである。 こうした結果、特定のクリエイターのファンとなり、その仕事についての追跡を極めようとする場合においても、混乱を招くことがあった。単一の原作・企画から複数のメディアで展開された版権物に携わる人物についても、「キャラクターデザイナーAと漫画家Bは同一人物であるか否か」「イラストレーターCと漫画家Dが同一人物であるか」などを見極める余地も無いまま、継続的かつハイペースで増加していくさまざまな関連商品を、混乱しながら片っ端から購買することを迫られ、経済的負担とともにストレスが高まり疲弊していった。
※この「同一クリエイターの複数名義展開」の解説は、「メディアミックス」の解説の一部です。
「同一クリエイターの複数名義展開」を含む「メディアミックス」の記事については、「メディアミックス」の概要を参照ください。
- 同一クリエイターの複数名義展開のページへのリンク