そうきょく‐ぶんしりゅう〔サウキヨクブンシリウ〕【双極分子流】
双極分子流
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 15:38 UTC 版)
おうし座T星の周りには、二つの双極分子流が見えている。一方はほぼ東西方向に延び視線方向に近い傾き、もう一方はほぼ南北方向に延び天球面に近い傾きで、それぞれ向きが全く異なっている。 東西方向の双極分子流の西の端は、NGC 1555に到達し、ハービッグ・ハロー天体HH 155を形成している。南北方向の双極分子流も、ハービッグ・ハロー天体HH 355を形成する。 最初は、東西方向の双極分子流がおうし座T星N、南北方向の双極分子流がおうし座T星Sから放出されていると考えられたが、星により近い領域での水素分子分布の複雑な構造が見えてくるにつれ、東西方向の双極分子流がおうし座T星Sから放出されていると考えられるようになっている。
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