原居民の政治組織
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 15:15 UTC 版)
原居民の郷村落では、村長選挙が行われる。その選挙権は、男性の原居民にのみ認められている。2000年に性や出身に基づく差別だとして違憲判決が出たが、制度の廃止には至らなかった。その代わりに、2003年より原居民を代表する村長と、一般住民を代表する村長が並立することになった。 郷議局 (Heung Yee Kuk) は、1926年に設置された。1959年に「郷議局條例」が施行され、香港政府の法定機構となった。かつて存在した区域市政局では、郷議局主席(1名)および副主席(2名)が当然(兼職)議員のポストを得ていた。郷議局は立法会選挙における「功能組別」の一つであり、同主席を立法会議員として送り込んでいる。 郷事委員会 (Rural committee) は、郷議局の下部組織で、香港全域で27ある。その主席は、郷議局議員および所在地域の区議会当然議員を兼務する。 2004年に選出された第2期立法会では、こうした原居民の政治組織に属する議員が4名いる。また、一般的に保守派(一部左派)に近いことから、中国政府との関係も良好である。このように香港政界での原居民のプレゼンスが高いことから、原居民出身の政治家は、郷事派と呼称される。
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