危険優先指数(RPN)の計算と対策の要請
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/19 08:16 UTC 版)
「FMEA」の記事における「危険優先指数(RPN)の計算と対策の要請」の解説
危険優先指数とは、上記の影響の厳しさ・頻度・検出可能性の3つの指標の評価点を全て掛け合わせたものである。10段階で評価すれば、1000点が最高点となり、1点が最低点である。全ての潜在的な故障モードに対して対策をすることができれば理想的ではあるが、 全く実際的ではない。班は、RPNの高いものを選んで対策を担当部署に要請する。もちろん具体的な対策案を示す場合もある。RPNが何点以上を対策の対象にするかということは任意に決める(例えば200点以上、100点以上など)。また、RPNで並べると、影響の厳しさが大変高くても、頻度や検出可能性が低い場合優先度が低くなる。つまり、どんなに頻度が低くても、検出が容易だとしても、絶対に起こるべきではないという種類の故障モードが見逃されてしまうことになる。そこでRPNの値によらず、影響の厳しさの高いものは対策の対象とする。あるいは3つの指標の評価を掛け合わせずに、影響の厳しさ・頻度・検出可能性の順に評価点を並べて3桁の数字(10段階評価でも頻度や検出可能性が10点ということは実際にはあまりないから)にし、影響の厳しさが大きいものの優先度が高くなるようにする方法もある。
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