危険な種
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/22 19:34 UTC 版)
サナダムシは、特にヒトに寄生するものは、あまりにも大きいため、健康に大きな影響があるといわれることが多かった。しかし、寄生者が終宿主となるべきヒトの健康に負担をかける行為は、自らの命を危険にさらすことであり、進化の過程でそのようなことが起こらない性質をある程度は身につけているとも考えられる。 危険なのは、ヒトを終宿主としない種が体内に入った場合である。腸内で成熟できない場合、幼生のままで体内を移動して本来寄生すべきでない部位に定着し、さまざまな弊害を出す場合がある(2015年には、2014年にヒトの脳内へ寄生した例が報告されている)。幼生が体内に寄生して内臓を圧迫・破壊したり(有鉤条虫など)、さらに無性生殖をする種(エキノコックスなど)では最悪の場合、死の危険がある。未だ成虫が知られていない、芽殖孤虫というのもある。
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