単為生殖について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 05:28 UTC 版)
ヤエヤマサソリは単為生殖によって雌だけで繁殖が可能であることが分かっている。少なくとも一部の個体群に於いては単為生殖だけで繁殖しており、雄が存在しない。 これは、先ず牧岡俊樹らが1984年頃より、西表島とマレーシアのキャメロンハイランドに於いて、この種で年間を通じて雄が出現しないことを発見したことに始まる。これを元に、西表島の個体群から雌の単独飼育による複数回の出産や単独飼育で3代までを得たことでこの可能性が強まった。山崎はさらにこれを徹底し、単独飼育で5代目までを得ることに成功し、さらにその単為発生の仕組みについても研究をした。 世界のサソリのうち、同様の単為生殖を行うとされているのは本種を含めて7種のみである。同属の他種で性比を調べられた例では、雌雄がほぼ1:1で存在するとみられる。また、本種についても地域によっては少数の雄が出現するとの報告もあり、部分的には通常の生殖も行われている可能性がある。
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