南ヨーロッパとサルデーニャ島
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 03:26 UTC 版)
「蜂窩状墳墓」の記事における「南ヨーロッパとサルデーニャ島」の解説
イベリア半島の銅器時代(紀元前3000年ごろ)の遺跡として、様々な巨石記念物に混じって蜂窩状墳墓も見つかっている。スペインおよびポルトガルの南部によく見られ、ポルトガル中央部やフランス南東部では異なる形式の墳墓(特に人工的な洞窟)がよく見られる。Los Millares の文明やそれに続く青銅器時代の El Argar の文明で、特に蜂窩状墳墓がよく見られる。 スペインのラ・マンチャ地方に見られる青銅器時代の要塞と言われている motillas は、蜂窩状墳墓と同様の技法で作られている。 ヌラーゲと呼ばれる印象的な石造りの建築物は、サルデーニャ(イタリア)の青銅器時代のものだが、コルシカ島南部にも似たような建築物がある。ヌラーゲは切頭円錐形で石を空積みした塔で、直径は約40フィートで、高さは50フィートほどである。丸みを帯びた天井は床から20フィートから35フィートの高さとなっている。約7,000のヌラーゲが見つかっているが、おそらく30,000ほどが建設されたと見られている。 バンディタッチャのネクロポリスにあるエトルリア式の墳墓は紀元前7世紀から紀元前6世紀に造られたものだが、外観が蜂窩状墳墓に似ている。内部はエトルリア式住居のように装飾されている。
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