化物年中行状記とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 化物年中行状記の意味・解説 

化物年中行状記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/07 19:03 UTC 版)

化物年中行状記』(ばけものねんじゅうぎょうじょうき)は、1796年寛政8年)蔦屋重三郎(耕書堂)から出版された、十返舎一九の作(画も一九の筆)による黄表紙である。十返舎一九が妖怪を取扱った草双紙作品の最も初期のものの一つである[1]

のちに十返舎一九自身によるリメイク作品『妖怪一年草』(1808年)がある。内容や描かれる妖怪には異同がある。

概要

人間世界の年中行事と似ているが価値観の違いによって内容が変わっていたりする妖怪(ばけもの)世界の様子という設定で、行事ごとに場面を区切って描写している。内容の錯誤や変転が主な笑いの要素である。

  • 正月挨拶は「化けましては良い春でござります」。
  • 四月に見越し入道の先祖「おさかさま」を祝う(花祭りのおしゃかさまのもじり)。
  • 六月の川涼みには狐たちが花火を売ったり見せたりする。
  • お盆には先祖代々の幽霊たちが茄子の牛馬に乗ってやって来て、実際に逗留してゆく。
  • 十月に相撲が開催される。

世界観

冒頭には「人を脅すのなんのといふ事はなく、とんと別に世界をたてて、おのれおのれが家業を大切に勤め、おとなしく暮らしける。」という世界設定が描かれており、人間たちの世界とは別の世界であるということが明確にされている[2]

脚注

[ヘルプ]

参考文献




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「化物年中行状記」の関連用語

化物年中行状記のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



化物年中行状記のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの化物年中行状記 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS