動物文学
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/28 15:14 UTC 版)
動物文学(どうぶつぶんがく)は、動物を扱った文学作品の総称である。動物が登場する物語は、文字で描かれたものか口承かを問わず、古来より寓話やおとぎ話のかたちで親しまれており、その中では言葉を話す動物が、しばしば人間存在の象徴的な表現として取り扱われている。近代においては科学的な観察態度の発達に伴い、客観的な観察態度のもとにしながらも文学性・芸術性の高い著作が書かれるようになる。その一方で子供向けの本が多く生産されるようになると、すぐに動物が登場する本が登場し、まもなく動物自身の視点からその生涯を語ったり、あるいは人間との関わりにおいて主要な役割を演じる長編小説が現われた。必ずしも截然と区別できるわけではないが、以下では便宜的な類別の上で動物が登場する文学作品の傾向を解説する。[1][2]
- ^ a b c ハンフリー・カーペンター、マリ・プリチャード 「動物物語」 水間千恵訳。『オックスフォード世界児童文学百科』 神宮輝夫監訳、原書房、1999年、499-501頁
- ^ a b c d e f g 柏原俊三 「動物文学――その類別について――」 『相模女子大学紀要』 第37号、1973年12月、43-48頁
- ^ a b c d e 吉田新一、上笙一郎 「動物文学」 Yahoo! 百科事典(小学館『日本大百科全書』) 2013年7月28日閲覧
- ^ a b 海保眞夫 「動物文学」 『世界文学大事典』編集委員会編 『集英社 世界文学大事典 5』 集英社、1997年、569頁
- ^ ハンフリー・カーペンター、マリ・プリチャード 「動物寓話集」 西村醇子訳。前掲 『オックスフォード世界児童文学百科』 499頁
- ^ 大島健彦 「動物昔話」 稲田浩二ほか編 『日本昔話事典(縮刷版)』 弘文堂、1994年、638-640頁
- ^ 福田晃 「動物報恩」 前掲 『日本昔話事典(縮刷版)』 637頁
- ^ 福田晃 「動物報恩譚」 前掲 『日本昔話事典(縮刷版)』 637-638頁
- ^ a b 三宅興子 「動物物語」 日本児童文学学会編 『児童文学事典』 東京書籍、1988年、507-508頁
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