割当の選択
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/01 14:43 UTC 版)
単記移譲式選挙では、候補が当選するのに、一定の最小得票数(割当てもしくは基数)を必要とする。いくつかの異なる割当てが使われ、最もよく使われるのはドループ基数であり、以下の式によって与えられる。 ( v o t e s s e a t s + 1 ) + 1 {\displaystyle \left({{\rm {votes}} \over {\rm {seats}}+1}\right)+1} ここで、 Votes = 投じられた有効票の総数 Seats = 満たされるべき議席の数 であり、小数点以下は切り捨てられる。 ドループ基数にもとづくと、定数が奇数であるとき、過半数の有権者は過半数の当選者を獲得することができる。また、最下位当選者の決定時に得票数同順が発生する場合を除いて、当選者は必ず割当以上の票を得ることによって当選が確定する。 初め考えられていた単記移譲式はヘア基数であり、つぎのように計算される。 ( v o t e s s e a t s ) {\displaystyle \left({{\rm {votes}} \over {\rm {seats}}}\right)} ドループ基数は当選者決定に少ない投票しか必要ではないので、ヘア基数より効率的であるとされる。ヘア基数はドループ基数に比べて小政党に有利であるとされる。ニュージーランドではドループ基数に似た割当てが使われている。 — ニュージーランドの選挙制度も参照。
※この「割当の選択」の解説は、「単記移譲式投票」の解説の一部です。
「割当の選択」を含む「単記移譲式投票」の記事については、「単記移譲式投票」の概要を参照ください。
- 割当の選択のページへのリンク