制限故意説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/09/05 02:56 UTC 版)
違法性の意識は故意の要件としては不要であるが、その可能性が故意の要件であるとする見解である。 原則として違法性の錯誤は責任故意を阻却しないが、違法性の意識の可能性すらない場合には故意犯は成立しないとする。これは、違法性の現実の意識を不要とすることで具体的な結論の妥当性を担保しようとするものであるが、「可能性」概念を故意に取り込むことには疑問があるし、違法性の意識の可能性がない場合、過失犯の成立が肯定されるのかに疑問があるとの批判が可能。
※この「制限故意説」の解説は、「違法性の意識」の解説の一部です。
「制限故意説」を含む「違法性の意識」の記事については、「違法性の意識」の概要を参照ください。
- 制限故意説のページへのリンク