利益の水増し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 14:17 UTC 版)
2015年、東芝の利益かさ上げ問題を調査するため、上田廣一らを中心とする第三者委員会が設置された。この第三者委員会が調査した結果、西田が社長在任中にパソコン事業幹部に対して圧力をかけており、その結果、2008年に50億円の利益水増しが行われたと指摘された。2008年度はパソコン事業の目標として営業利益312億円の達成を掲げていたが、製造トラブルにより利益が大幅に減少していた。この事態を受け、西田は全社月例報告会が開かれる度に「こんな数字恥ずかしくて公表できない」「死に物狂いでやってくれ」と繰り返した。2009年1月の全社月例報告会においては、パソコン事業の幹部に対し100億円以上の利益かさ上げを要求した。追い込まれた幹部らは、利益を前倒しして計上することで不正なかさ上げを行うに至った。その後も西田は圧力をかけ続けたため、幹部が「実力以外の前倒し効果で利益をかさ上げしている」と述べてその実情を説明したにもかかわらず、その後も西田は態度を改めることはなかった。
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