初期位置の IDとは? わかりやすく解説

初期位置の ID

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/22 05:32 UTC 版)

チェス960」の記事における「初期位置の ID」の解説

可能な初期位置それぞれ識別するために標準となる ID 番号が必要と考える人もいる。R. Scharnagl は、それぞれの位置 ID に 0 から 959 までの番号与え方式推奨している(0番は 960番とも表記される)。 KRNコード位置0 N N R K R 1 N R N K R 2 N R K N R 3 N R K R N 4 R N N K R 5 R N K N R 6 R N K R N 7 R K N N R 8 R K N R N 9 R K R N N ID 番号から配置割り出すには次のようにする。 ID番号を4で割った剰余は、白ビショップ位置を表す: 0 は b ファイル、1 は d ファイル、2 は f ファイル、3 は h ファイル前項の商をさらに4で割った剰余は、黒ビショップ位置を表す: 0 は a ファイル、1 は c ファイル、2 は e ファイル、3 は g ファイル前項の商をさらに6で割った剰余は、(2個のビショップ除いた)6個の空きにおけるクイーン位置を表す: 0 は いちばん左の空き、5 は いちばん右の空き前項の商は、0 から 9 の間にある。これを KRN(カーンコード呼び残り5つにおけるキング・ルーク・ナイトの位置を表す。 KRN コードは、右表のように定められている(K はキング、R はルーク、Nはナイトを表す): 例:ID = 411配置考えてみる。411÷4=102余り3、白ビショップは h ファイル102÷4=25余り2、黒ビショップは e ファイル25÷6=4余り1、クイーンは左から2番目の空き、すなわちbファイル残り5つに「R N N K R」が入る。つまり「RQNNBKRB」の配置となる。 上と逆の手順で、ある初期位置から次のようにして ID 番号計算することができる: ID = (白ビショップ位置、 b ファイルを 0 とする) + 4 × (黒ビショップ位置、 a ファイルを 0 とする) + 16 × (クイーン位置、いちばん左を 0 としビショップを飛ばす) + 96 × (KRN コード) 通常のチェス配置は、ID 518である。これは、次のように計算される: ID = (2、白ビショップが f ファイルにあるため) + 4 × (1、黒ビショップが c ファイルにあるため) + 16 × (2、クイーンd ファイルにあるため) + 96 × (5、RNKNR の KRN コード) = 518 また右上に例として図示した初期位置、BNRBNKRQ、の ID は: ID = (1、白ビショップd ファイルにあるため) + 4 × (0、黒ビショップが a ファイルにあるため) + 16 × (5、クイーンが h ファイルにあるため) + 96 × (1、NRNKR の KRN コード) = 177 コンピュータ・ソフトウェアでは、0 から 959 の範囲疑似乱数により、上記方法簡単に初期位置生成できる。もちろん、疑似乱数偏りがないことに注意は必要である。

※この「初期位置の ID」の解説は、「チェス960」の解説の一部です。
「初期位置の ID」を含む「チェス960」の記事については、「チェス960」の概要を参照ください。

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