初期ポストモダン・ダンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/12 05:31 UTC 版)
「ポスト・モダンダンス」の記事における「初期ポストモダン・ダンス」の解説
1960年代初頭にポストモダン・ダンスという言葉が使われ始めた。その形成期の「ポストモダン」ダンスを特徴付ける定義は、当時のモダンダンスを棄却するダンスというものだった。この黎明期の振付師たちは、非伝統的な手法、例えば偶然/機会の手順 (chance procedure) や即興を試みた。偶然の手順は偶然/機会によるダンス (dance by chance) とも呼ばれ、「一連の動作において事前に決められた動きの素材や順序というものがない」という考えに基づいていた。すなわち、この偶然の方法では、事前に振付師が動作を決めるというよりは、コイントスのような偶然によって動作を決めるということになる。しかし、厳密には偶然によるダンスはポストモダンダンスにおける新しい方法というわけではなく、マース・カニンガムに代表されるモダンダンスにおいてすでに取り入れられている発想であった。このように、断固とした前身のダンススタイルの拒否にも関わらず、多くの初期のポストモダン・ダンスの振付師はモダンダンスやクラッシックバレエのテクニックを受け入れていた。
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