切断特異性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/23 07:20 UTC 版)
特定のアミノ酸配列がカルパインによって一意的に認識されるわけではない。タンパク質の基質の一次配列よりはむしろ三次構造の要素が、特定の基質を切断へと誘導している可能性が高い。ペプチドもしくは低分子基質について最も一貫して報告されている特異性は、P2部位(切断部位からN末端側に2つ目のアミノ酸)に小さな疎水的アミノ酸(ロイシン、バリン、イソロイシンなど)が、そしてP1部位(切断部位のN末端側のアミノ酸)に大きな疎水的アミノ酸(フェニルアラニン、チロシンなど)があるというものである。おそらく、現在入手可能な最良の蛍光性基質は(EDANS)-Glu-Pro-Leu-Phe-Ala-Glu-Arg-Lys-(DABCYL) であり、Phe-Ala間の結合が切断される。
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