分布と進化史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/28 07:17 UTC 版)
プロトプテルム科は古第三紀の中期始新世から新第三紀の中期中新世の約4100万年前から約1500万年前にかけ、北太平洋に生息していた。2020年時点で13種が記載されており、そのうち8種が北アメリカ大陸、5種が日本から産出している。日本国内最古の化石は長崎県西海市から産出した後期始新世から前期漸新世の大腿骨であり、プロトプテルム科の起源が太平洋の東岸と西岸のどちらにあったかは不明であるが、いずれにせよ早期の段階で多様化していたことが示唆される。 プロトプテルム科の化石はアメリカ合衆国のカリフォルニア州・オレゴン州・ワシントン州、カナダのブリティッシュコロンビア州、日本の北海道・福島県・岐阜県・山口県・福岡県・佐賀県・長崎県で産出している。漸新世の芦屋層群から産出した化石は2020年に新種として記載され、少なくとも5種のプロトプテルム科が北大西洋西岸域に生息していたことが分かっており、プロトプテルム科の多様性が示唆されている。プロトプテルム科は古第三紀の中期中新世の間に進化し、藻場の形成と共に南へ分布を拡大したとされる。
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