出谷の盆踊り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/25 15:16 UTC 版)
十津川支流の上湯川流域に出谷という大字がある。十津川温泉郷のひとつ上湯温泉の地である。出谷の盆踊りは天一神社境内の公民館や旧西川第二小学校の校庭などで踊られてきた。踊られる曲は50曲ほどもあったといい伝承される曲数は出谷が一番多い。「丸こなれ」で踊り始め「伊勢音頭」でひとまず締めくくられるが、踊りはその後も続けられる。踊りの形式には輪踊りもあるが、十津川村南西部の踊りの特色を最も示すのは男女が向かい合わせになって踊るものである。1978年(昭和53年)には出谷踊保存会が結成され地区の踊りの保存に取り組んでいる。このうち「川掘り節」「筏節」(十津川村指定無形民俗文化財)はかつて材木の搬出に行われた筏流しの作業歌を踊りに取り入れたものである。出谷では8月15日に盆踊りが開催されているが、1960年代頃までは盆踊りは娯楽でありお盆前後も毎夜集まり民家などでも盛んに踊られた。7月の初めから40日近くも踊っていたという。
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