内田樹による日本人論の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 03:33 UTC 版)
「日本人論」の記事における「内田樹による日本人論の特徴」の解説
2009年の『日本辺境論』にて、内田樹は、アメリカ人はアメリカ人なりの、中国人は中国人に固有の仕方で病を持っているなかで、私たち日本人は「どういう固有の文化をもち、どのような思考や行動上の『民族誌的奇習』」をもっているかを確認するために本書を書くとし、日本人の「民族誌的奇習」の理由は日本が「辺境」であることがすべてであると述べ、その主張と結論は、梅棹忠夫『文明の生態史観序説』(1967年)、丸山眞男『日本文化のかくれた形』で言い尽くされていると述べる。「辺境」とは「中華」の対概念で、「外来の知見を『正系』に掲げ、地場の現実を見下す」日本で反復されてきた思想状況を「辺境人にかけられた呪い」とする。
※この「内田樹による日本人論の特徴」の解説は、「日本人論」の解説の一部です。
「内田樹による日本人論の特徴」を含む「日本人論」の記事については、「日本人論」の概要を参照ください。
- 内田樹による日本人論の特徴のページへのリンク