共役酸としての強酸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/19 23:31 UTC 版)
塩基Bがプロトンを受け取った共役酸BH+の酸解離定数は塩基解離定数と以下の関係にあり、弱い塩基の共役酸であるほど強い酸となる。 K a = K w K b {\displaystyle K_{a}={\frac {K_{w}}{K_{b}}}} 例えば非常に弱い塩基であるホスフィンの共役酸は強酸であり超酸のような強酸性媒体中においてプロトン化を受ける。 PH 4 + + H 2 O ↽ − − ⇀ H 3 O + + PH 3 {\displaystyle {\ce {PH4+ + H2O <=> H3O+ + PH3}}} , pKa = -12 金属水酸化物の共役酸すなわち水和金属イオン(アクアイオン)では、電荷 z が大きくイオン半径 r の小さなものほど強酸となる。希ガス電子配置の金属イオンではpKaは、z2/rとほぼ直線関係にある。 例えば、4価のジルコニウムイオンZr4+(aq)ではpKa = 0.2程度であり、強酸性水溶液中でも加水分解している。 M ( H 2 O ) m n + ( aq ) ↽ − − ⇀ H + ( aq ) + M ( OH ) ( H 2 O ) m − 1 ( n − 1 ) + ( aq ) {\displaystyle {\ce {M(H2O)_{m}^{n+}(aq)\ <=>\ H+(aq)+M(OH)(H2O)_{m-1}^{(n-1){+}}(aq)}}}
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