公案の構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 02:17 UTC 版)
禅の問答は、時と所を異にして第三者のコメントがつくのが常で、始めに何も答えられなかった僧に代る代語(だいご)や、答えても不十分なものには別の立場から答えて見せる別語(べつご)など、第2次第3次の問答を生み出し、最初の問答を本則(ほんそく)または古則(こそく)、話頭(わとう)、話則(わそく)などとして参禅工夫する、公案禅または看話禅の時代となる。 宋代は、一般士大夫の間にそうした看話禅への関心が高まって、古則を集めた挙古(きょこ)、韻文の頌をつける頌古(じゅこ)、散文のコメントを集めた拈古(ねんこ)など、数々の公案集が存在した。『碧巌録』(宋代の禅僧の圜悟克勤(えんごこくごん)が雪竇重顕(せっちょうじゅうけん)の頌古百則を講じたもの)や、『無門関』(南宋の無門慧開が五十則の公案に評唱および頌をつけたもの)が代表的である。
※この「公案の構成」の解説は、「公案」の解説の一部です。
「公案の構成」を含む「公案」の記事については、「公案」の概要を参照ください。
- 公案の構成のページへのリンク