全濁の無声音化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 14:51 UTC 版)
漢音は、当時の長安で清濁の対立がなくなりはじめていたことを反映していると言われる。このため漢音では中古音の清濁の区別をあまり反映しておらず、呉音で全濁であったものが、清音として伝わっているものが多い。例えば、婆(呉音:バ→漢音:ハ)、定(呉音:ヂャウ→漢音:テイ)、勤(呉音:ゴン→漢音:キン)、禅(呉音:ゼン→漢音:セン)、従(呉音:ジュ・ジュウ→漢音:ショウ)、胡(呉音:ゴ→漢音:コ)などである。 「神」は、神社では呉音で「ジン」、神戸の意味では漢音で「シン」となる。
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