傾斜計・歪計
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 16:53 UTC 版)
水管傾斜計によって傾斜を、石英管伸縮計によって歪を測定する方法である。原理が簡単なことから歴史が古いが、機器固有の誤差や測定精度の限界がある、維持に費用がかかる、データが広く公開されていないなどの問題もあり、地殻変動を調べる手段として一般的でない。 傾斜計及び伸縮計による観測は、全国でもあまり行われていない。松代群発地震を捉えた、気象庁松代地震観測所等の限られた場所のみで実施されているためである。最大の理由は、地殻変動を捉えるためには、ある程度の長さを持つ水平3方向に掘られたトンネルが必要なためである。なお、廃抗となった鉱山を利用するなどの方法もあるが、鉱山周辺には、活断層が少ないため、観測するメリットは少ないのである。
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